イノベーションはニーズから生まれない?
この記事に書かれていたことですが、
何にうんざりしたかと言えば「イノヴェイションはニーズから生まれる」というちょっと頭を使えばデタラメだとわかりそうな俗信を(日本が誇るべきはずの研究所のお偉いさんが、よもや)信じていること(ちなみに言っておくと「イノヴェイションは勇気から生まれる」というのがぼくらの見解だ)。そして「市場に信任されるものはいいものである」という、これまた、科学をやって来た人ならその嘘がすぐにでも見抜けそうな戯言を、これまた疑おうともせず信じていることである。
イノベーションがニーズから生まれることもあると思うのですが、違うのでしょうか?
もしかしたら例が間違っているかも知れませんが、
「自撮り棒」というイノベーションは、ニーズから生まれたと思っていました。
でも、ニーズだけではだめで、”勇気”も必要だろうとは思います。
最初に作った人は、使うときにかなり勇気が必要だったと思いますので。
日本の科学界ですが、おそらくいまは国の予算が厳しいので、”世の中の役に立つ”研究に対して、優先的に研究補助金を配分していると思います。
「それが、ニーズに基づく研究を行ってイノベーションを生み出す必要がある」
という言葉になってしまうのだろうと思います。
ただ、勇気が必要だ、という主張は、考えるうちに徐々にわかってきた気がします。