親の物忘れを何とかしたい

親(高齢者)の物忘れで困っている人向けの、試行中のITサービスや、関連情報のご紹介です。

2010.09.27 国リハセンター、パペロを活用して認知症者の自立行動を促す情報支援システムを開発(2)

前回ご紹介したロボナブルの記事ですが、

今日はもう少し記事で紹介された研究内容にふれたいと思います。

記事中には下記の注釈があります。

■注釈
*:厳密には、前置きのメッセージを伝える段階を「先行連鎖」とし、対話の終了を含め、「注意喚起」「先行連鎖」「情報伝達」「対話終了」の4段階に区切っている。例えば、外出前にトイレを済ませる行動につながった対話では、「○○さん、ちょっといいですか」(注意喚起)、「○○さんは今日もデイサービスに行くんだよね」(先行連鎖)、「そろそろデイサービスのお迎えがくる頃だと思うから、出かける前にトイレに行っておいたらどうかな?」(情報伝達)、「よろしくね!」(対話終了)で構成されている。 

すなわち、情報支援(声がけのことです)は、次の順序でなされます:

 

  1. 注意喚起(名前を呼ぶ)
  2. 先行連鎖(次に伝えたい内容が予想されるような前置き)
  3. 情報伝達(ここで一番伝えたいことを言う)
  4. 対話終了(声がけが終わることを伝える)

たとえば、そろそろデイサービスのお迎えが来るので、トイレに行くことを促す情報支援(声がけ)の場合は次のような声がけになります:

  1. 〇〇さん、ちょっと良いですか? (注意喚起)
  2. 今日は、デイサービスの日ですね。(先行連鎖)
  3. そろそろ、デイサービスのお迎えが来るので、トイレに行っておいてはどうですか?(情報伝達)
  4. よろしくお願いします

いかがでしょうか?

こんな感じで、情報支援のやり方がフォーマット化されているのは、わかりやすくてとても良いと思いませんか?